トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
皆がいない2人きりの船は静かで、扉を隔ていても波の音が聴こえてくる。更には船の揺れまで大きく感じるのだから、どれほど今の時間が穏やかだと感じているのかよくわかる。それにすぐ傍で感じる温もりもあって心地よい眠気に誘われていった。だが、暫くしてから外から何人もの人がこちらへ走ってくる気配を感じとって目を覚ましたが刀をすぐに取ることなく起き上がった。武器を素早く取らなかったのは近づく気配が仲間のものだと知っているからだ。まあ、違うのも数名いるようだが…ベッドから起き上がり、刀を腰に戻して寝室から出るとルフィが皆を引き連れて海軍に追われているようだった。俺を認めたルフィが伸ばした手で皆を抱えると船へ飛び乗ろうとこちらへ飛び上がりながら「出航の準備だ!逃げるぞー!」と緊張感なく叫ぶので俺は錨を上げるために走り出した。しかし、こんな朗らかな雰囲気とは打って変わって空はドス黒い雲に覆われ始めていた
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