トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
口を離すと漏れる吐息と共に探るように身体を這い始めた手は認めたように力を強めて密着する形となった。まだ寝ぼけたような声に可愛い奴、という気持ちと起きやがったかという残念な気持ちが入り交じったが啄むようなキスと朝の穏やかな時間にあっさりと流されて身を委ねた。それにしても、コイツより早く目が覚めたという事は今は随分と早い時間なのだろう。今日は他のクルーも戻ってくるし二人でゆっくりできる時間は次にいつ来るかわからない、だから…朝メシはいいから、ここに居ろ…というようにぬくぬくとした心地よい布団の中の温度に慣れぬ早起きが相まって再び微睡んでくると甘える獣のようにスリ、と頭を擦り付けると眠たそうに
「コック、まだ…ここに、いろ……」
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