トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
通報 |
ゾロ
心地よい温もりを離すまいと力を込めると、よく知るタバコの香りが漂ってきて目を覚ました。珍しく早めに目が覚めて、目の前には眠っているコックがいる。コイツよりも先に起きるなんざ初めてかもな…と思いながら手を伸ばして金髪をサラリと撫でる。そして、いつも片目を隠している前髪を退けて両眼を露わにするとクルクルヘンテコに巻かれた両眉も見えてそれを指でなぞる。しかし日頃あだ名に使うコレでさえ愛しく思えるのだから笑えてくる、それに…不快な夢の事も今じゃ笑い飛ばせる。俺は海賊だ、もしコイツが俺の隣からいなくなるなら何度だって引き摺ってでも奪ってやる。微かに口元に笑みを浮かべて抱きしめる力を強めると「俺に惚れられたこと、後悔すんなよ」と呟いて触れるだけの口づけを送った
トピック検索 |