語り手とは。 2021-12-24 17:30:06 |
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>>識
なっ…!こら、笑うな!全く…!!
私にとっては笑い事ではないのだからな!視覚を惑わされて大樹の周りをひたすらグルグル歩かされれば、君だって辟易とするさ!
って、お小遣い…?何故くれるのかはわからないが、ありがとう。
(大爆笑し始めた彼に一瞬目を点にして石のように固まったかと思えば、次の瞬間にはバッと勢いよく立ち上がり、顔を真っ赤にして抗議し。
かと思えば妖精たちの仕打ちがどんなものだったかを腕を組みながらぼやきつつ、ころころと機嫌が変わって忙しいながらもお小遣いという言葉にぴくりと翅を動かして反応し。
さて、子供扱いされているな?という邪推や何故小遣いなど寄越そうというのかという疑問は抱きつつも、掌を差し出して彼から小銭を受け取る。どうも意味深に思える笑みを浮かべていることは少し気にかかったものの、受け取った小銭を掌に乗せたまましげしげと眺めて)
>>ギル
ほう…?ほう!サイン!!任せてくれ!!
ふふん、演奏会に訪れる者の顔は多少頭に入れてはいるが、君は初めて見る顔だな?
挨拶でも名乗ったが改めて、私はシエルディアローゼンハイト。長いからシエルと呼ぶといい。秀麗な銀を持つ君の名を聞かせてもらっても?
(サイン、という言葉に一瞬惚け。しかし、すぐにキラキラと目を輝かせて快諾する。毎回恒例でサインだの賞賛だのと宣ってはいるが、実際にそう強請られたことは片手で足りる程度の回数だったので、驚きつつもとても嬉しそうな無邪気な笑みを見せる。
今回も日の目を見ることはないであろうと楽器ケースの中にしまっておいた少し小さめの色紙とペンを取り出し、あくまで澄ました顔をしながらも高揚と緊張が傍目からも窺えるほどに頬を紅く染めながら、スラスラとペンを動かして描いていく。
自身の名前を書き綴ったシンプルなものだが、彼なりに気合いを入れたようで。出来上がったサインを銀髪の彼に差し出しながら、空いている方の手を胸に当てては高らかに名を名乗り、上機嫌そうに訊ねて。
秀麗な銀という呼び名は、真っ先に目に入った光を受け止める彼の髪から肖っているらしい。)
(/絡みありがとうございます!クセの強い子ではありますが、よろしくお願いしますー!)
>>シャルロッテ
勿論、いくらでも。
リクエストがあるならばなんでも受け付けよう。特に無いのであれば、そうだな……いくつかの曲をメドレー形式で演奏しようか。
ああそうだ。折角だ、この喧騒も嫌いではないが今はシャルロッテのためのコンサートなのだ、少し遮断させてもらおうか。
(肩に留まる彼女を優しい瞳で見つめれば、可愛らしいお強請りを快く了承し。素直な褒め言葉は彼にとってなによりもの燃料のようで、親に褒められて喜ぶ子供のように無邪気に笑う。
そして、早速演奏に移る前に思いついたように呟けば、パチンと指を一つ鳴らし。すると途端に、彼らの周囲に満ちていた明るい活気が水を打ったかのように静まり返る。
音を広範囲に届けることができる風ならば、逆もある程度は可能だ。自身らの周りの風の流れを操り、ヴァイオリン以外の音を屈折させて耳に届きにくくした。とはいえ、外界に意識を持っていけば音を拾うことは可能な程度の甘さの遮断だ。彼の持つ風を操る能力の使い方の一つである。
兎も角、これで準備は万端。リクエストを口にしてくれたならば、少しアレンジを交えつつも忠実に再現するだろう。特にリクエストが無ければ、十分も経たずに終わる長さの彼の選曲メドレーが流れる。どの曲も洒落たメロディの中に陽気さの混じるジャズ調で、人間の酒場で流れるような俗世的な雰囲気を持ちつつもひとつまみの優雅さも醸し出されるだろう。)
(/年末年始のため亀レスで申し訳ないです…!)
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