マスター 2021-12-05 12:07:13 |
通報 |
・マスター・
皆さん、今日からお店がオープンとなります。決してお客様に失礼の無いよう努めて下さい。聞いていますか、雷君、司君、零君。君達はとくに、気を付けるように。
・雷・
庵は心配性だな。俺様を気に入って指名した客なら、俺様のモノにしてやんのが一番の喜びだろうが。もう毛むくじゃらの猫じゃねえ、ちゃんと可愛がってやれんだからな。
・司・
人間なんて、そう易々と信用出来る訳ねーだろ。庵さんも無茶言うよ。俺を指名するなら、どうせなら…俺に信用させてくれる様な人間が良い。だから、俺はこのスタイルをやめる気はねーよ。
・零・
ロシアンブルーってさ、サイレントキャットって言われてんの、庵さん知ってる?あんま鳴かないの、そもそも。それにさ、すぐ信用して俺の事に飽きて来なくなったら?そんなの…耐えらんない。
・マスター・
…うーん。猫故に、という事でしょうか。
とにかく、本日がオープンとなります。皆さん、元気に笑顔でお客様をお迎え致しましょう。
それでは雪君、開店準備をお願いしますね。
・雪・
はい!行ってきます!
庵さんが頼ってくれた~っ!くふっ、今日はやっぱり何匹かは緊張してたなあ…。よし、今日の夕食にはさんまを出すつもりだったけど、奮発してマグロにしよう!皆さん喜んでくれるかな-…ふふ。
( 庵からの言葉で自身は店の玄関扉から表に出て、陽が漸くうっすら射してきた頃。まだ届かない陽の光をもどかしそうに見詰め、振り返れば“close”という小さなプレートが目に入り。漸くのオープンに胸を踊らせながらプレートを手に取れば裏返し、“open”と記されたプレートの文字に指を這わせ楽しげにクスリと笑い。裏返したプレートを扉に掛けると、一つだけ頷いて再び扉を開いて店内に戻り。)
【open】
トピック検索 |