とある国のもの 2021-09-26 16:50:35 |
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(抱き抱えながら王城内中庭を見下ろすことの出来るテラスに通ずる部屋まで歩く道中で自分で歩けると不満を言われようとも、一切それには耳を貸さず無言で抱え歩き。どうせこの後で自分で歩いてもらわねばならぬのだから、そう無言で考えつつ目的の部屋まで到着すれば、それと同時に使用人が部屋のドアを開け、即座に元来の次なる目的であるテラスに通ずるガラス戸前まで向かうのを見送り毅然とした態度でその部屋の中央まで歩けば相手をそこで立った状態になれるよう降ろしては一言添えて一足先に歩きだしテラスへと向かい、その途中にあるガラス戸は使用人により開かれそのまま半円の形をしたテラスに姿を見せ眼下の中庭へ視線を下ろせば登場を今か今かと沸き立ち待機している城に勤める者らがおり、それを片手を上げただけで静まらせて。そして城に勤める者らに自分の妻であり自らが王となった時の王妃をお披露目する旨を宣言の最中にガラス戸の近くに待機していた使用人の一人が相手の側に歩み寄り「オグル王子の御言葉と同じタイミングで王子の御隣へ歩み出て下さいませ、ルエン妃様」と王子の宣言が終わったタイミングで王子の隣に立つよう願う言葉をコッソリと告げて。そして言い終わったタイミングで空いている隣へと軽く視線を向け)
静粛に。先日触を出していたとおり、ミーナス王国より俺の妻、そして将来俺が王となった時の王妃となる者が嫁入りした。この時をもって、皆にはその姿を必ず覚えてもらう。この者が俺の生涯の妻だ!
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