とある国のもの 2021-09-26 16:50:35 |
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「…っ」
相手の言葉に逃れることは出来ないと思い知らされる。もう何を言ったところでこの状況から脱することは出来ない。覚悟を決めるが、己の体には無数の回復魔法でも消えなかった傷がある。それを見られたら兄では無いことがバレてしまう。過保護に育てられていた兄にキズなんてつくはず無いのだから。
ーこのキズを消さないと…
そう思い無言詠唱を唱える。僅かな魔力なら相手にバレないだろうと思い、己に一時的に見えなくする魔法をかけた。体がじわりと熱くなるのを感じちゃんとかかってるなと安心して、体から力をぬき
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