偽りの王子

…何故、だと？お前が一番理解をしているのではないか…？(外に出てはいけない理由を問う相手に思わず一度は抑えようとした憤慨の感情が再燃し、怒りの感情の昂りが抑えきれそうになく再び右目は宝石のようなエメラルドグリーンに変わり、片手で容易く相手の両手を纏め上げ相手の頭の上になるよう、それでいて相手が拘束から抜け出せぬ程度の力でベッドに押さえ付けながら低い声で威圧するように問い。もし本当に理解をしていない場合、洗脳されてる可能性すらあるが、先程の識別魔法では洗脳状態であったなんて情報は出ていなかった、つまりは本人の意思で騙ったと言うことな訳だがシラを切るのであればやはり暫くは半軟禁の形はそのままにすべき、そう判断し断言するように更なる言葉を相手に告げては、相手の耳元へ口を寄せては逃げようとしても王族護衛専門騎士がいるからこそ逃がすつもりはないと囁いて)

少なくとも、7日後に執り行う婚姻の儀、そして婚姻パレードとして民衆にお前を妻として明かすその時まではそうしてもらう…それに、もう先程からこの部屋はドアの先にて護衛専門の騎士が交代しつつと言えど常に見張りをしている。無いとは思うが逃がすつもりは更々無いからな