とある国のもの 2021-09-26 16:50:35 |
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…確かに初めはパーティーで初めて出会ったあの生意気そうな第二王子を俺の色に染めたいと思ってた。そのつもりで第二王子の嫁入りを同盟の条件にしていたからな。それでクオンが第二王子の身代わりとしてやってきたと知った時は疑念や怒りしかなかった(相手の戸惑いや不安の入り交じってるであろう声色で問われた疑問に相手の瞳をジッと見据えたままに初めて出会った時の気持ちも、そして一週間前の相手の嫁入りの時に出会った時の感情も、その全てを偽ることなく素直に語り)
…ただ、クオンとこの一週間を共にしていて、とても幸せだった。そして何より、もう俺はあの第二王子なんかよりも、クオンのことを愛するようになっていた。だからこそ、俺はクオンの事を第二王子の名で呼ぶことはしたくなかった(しかし、一度閉口し軽く目を閉じては数秒だけで目を開き改めて相手の方を見詰めながら、優しく相手の頬を撫でつつ相手へ抱く感情を相手に伝え、その証拠としてこれまで相手の事を中々第二王子の名前で呼ばず、相手の本当の名前でしか呼んでない事を挙げて。そして追加の言葉で自身への評価の低い相手に対し、君でないとダメなのだと真剣な眼差しでそう告げて)
…クオン以外が俺の妻となるだなんてもう考えれないんだ。クオンでなければダメなんだ
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