契り、楔ぶ【　指名制 ／ 主従　】

>ノラ
( 降り積もる雪のように、薄く自身を包む眠気に身を委ねていたその時、唐突に響いた発砲音。衝撃。火がついたように一部だけ熱くなる身体。見れば自身の横腹と、その下の雪が赤黒く染まっている。脳の処理が追い付かず、一瞬呆けたようにそれを見ていたものの、すぐにはっとして被弾箇所の延長線上へと目を遣る。──何かが、いる。背が小さい。子どもか？　ホワイトブロンドの長い髪を風に揺らし、その手には今しがた自身を撃ったものであろうスナイパーライフルが握られている。……と、そこまで確認したところで、ぼす、と再度雪に頭を預ける。事実確認だけ済めばそれでいい。この後彼女が何度自身を撃つつもりであっても、どうせ弾丸が切れる方が早いのだから。飢餓状態の身体をおしてまで抵抗する意味もない。彼女が俺を相手取っても弾丸の浪費にしかならないのだと早々に気付く聡明な人物であることを願いつつ、また襲ってくるであろう激痛を受け入れるように目を閉じた )


( / この二人ならではの出会いでわくわくしました、素敵な展開をありがとうございます。確認ですが、ノラちゃんの『生命体に関してだけ、非常に興味がない』というのは、人間に対してという意味合いで受け取って大丈夫でしょうか？ )