ビギナーさん 2021-09-11 06:53:39 |
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(/めちゃくちゃ読みやすいですし、めちゃくちゃ返しやすいです……!
求婚までしていただいた!?一緒にこれから幸せになりましょう……家族になろうよ(福○雅治)
櫻井さん、本当に優しいし、めちゃくちゃ善人でほんと、え!?倫理観ゼロの少年に振り回される未来いいんですか!?になっています…)
あ、りがとうございます!
……むぐ……はぐっ、はぐ、けほ……
(ちらりと覗き見た青年はどこか苦しげで悲しそうな表情を浮かべている。ああ、こまらせてしまったかしら、と謝ってこの場を去った方がいいかと考えた時、青年がガサゴソとトートバッグを漁るのが見えた。じい、と期待が含む目でそれを見つめていると桜色の爪、大きくて男性らしい、清潔そうで綺麗な手から与えられた念願の食べ物が与えられる。なんてやさしいひとなのかしら!きっと話に聞くかみさまというのは、このひとの形をしているに違いない。汐はぱぁと顔つきを明るくし、手を出して嬉々として受け取ろうとする。が、前に出した己の手は先ほどまでゴミを漁っていたからだろうあまりに汚らしい。それに、痩せっぽっちで、爪もぼろぼろ、いつついたのかわからない擦り傷に塗れた卑しい手だ。思わず恥ずかしくなり、せめてと手をさっと己の履いていたズボンで念入りに拭うとおずおずとその手で食べ物を受け取る。なんてことはない、スーパーのコロッケパンだが、汐にとってはご馳走だった。小さくいただきます、と呟くとぱくりと口をつける。綺麗に食べなくてはと気にすることができたのは最初のうちだった。どんどんと食べ方は汚くなっていく。文字通り餌を与えられていなかった野良犬のように食い散らかす。ぼろぼろとパン屑はこぼれ、べたりとソースが頬に、鼻につく。パン屑が気管に入り少し、むせる。しかし余裕もないのだろう、気にすることなくパンを数分のうちに平らげた)
……ご、ごちそうさま、でした。
ぉ、いしかったです、ありがとうございます……!
それで、その、僕は、なにをしたらいいですか。
あの、ぼく、出来ること、靴磨くできます。あと、あと……えぇと……してほしいこと、できる限りします!
(少し腹が満たされ、満足げに腹をさする。それからハッとして、慌ててお礼を言うと、ちらりと青年を見やる。自分に出来ることはあまりない。だが、やれと言われればなんだってやろうと汐は思っていた。だって、こんなやさしいひと、汐の人生で片手で数えるくらいしか出会ったことがない。なんだってしたいと思ったし、この世の中でタダで何かをしてもらえることなんかないとしっていた。一生懸命自分ができることを上げる。この人には出来ない使えない人間とは思われたくない、と何故だかそんな思いが強く込み上げたからだ)
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