ビギナーさん 2021-09-11 06:53:39 |
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(/久しぶりのロルだったので……よかったです……!
櫻井さん……めちゃくちゃ優しい……人の良さがもう滲み伝わってくる……あったけえ……すでにもう大好きです……!!し、幸せにしていただける!めちゃくちゃ嬉しい!!)
(これまでの疲れからゴミを漁りながらうとうととしてしまっていたのだろう、唐突に掛けられた言葉に文字通り身体が飛び跳ねるほど驚いてしまった。咄嗟に逃げなくては!と身体を強張らせるが、ふと目に入った目の前の人の表情を見て、はたと動きを止める。少し表情は硬いが、凡そ自分を追ってきた悪い人たちには見えない、素朴で優しそうな青年に見えた。わるいひとではないのかしら。どきどきと未だ収まらない鼓動を宥めるように胸をさすりながら、おずおずじっと大柄な体躯の目の前の青年を上から下まで見つめる。自分を怖がらせないように、気を遣ってくれているのだろうということは何も知らない汐でも分かった。きっと、目の前の人は、優しい普通の人だろう。思わずほうっと安堵に息を吐く。久方振りに人の優しさに触れたからだろうか、気が抜けてしまったからだろうか、ぐぎゅるる……と腹の虫が高らかに声をあげる)
……ぁ、あのう、たべもの、すこし、わけてください。
なにも、できること、ないけど……あ!靴!靴なら、すこし、みがけますので、どうか……おねがいします!
(正直な腹の虫の声に少しばかり恥ずかしがりながらも、恥も外聞も捨てて、物乞いなら慣れていると地に頭が着かんばかりに頭を下げる。ポケットに奇跡的に入っていた古いぼろぼろの布を取り出しながら、必死に自分ができることをアピールする。きっとこの機会を逃せば自分は飢えて死んでしまう。散々な人生だったが、汐は生きたかった。生きるために必死だった。そんな必死さが滲む声で何度も青年に懇願をする)
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