ビギナーさん 2021-09-11 06:53:39 |
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( / いやいやいや思わず読み入ってしまいました…ぁぁぁぁ…汐くん………(語彙喪失)幸せになってほしい…というかさせます!!改めましてよろしくお願い致します!!!
( 特売日を狙って安く手に入れた日用品や夕食の材料。それらを詰めたトートバッグを提げながら、家路を辿っていた。今晩は何で腹を満たそうか_ふと空を仰げば、宵の明星がきらり瞬いた。奴は恐らく此処で目にする事ができる唯一の星だ。彼方では星が満天に輝くなんて当然の事で、あの光は誰も彼も奪えないのだ、と。無知であった幼い頃は信じて疑わなかった。案外呆気なく視界から消えてしまった星達に同情を寄せて、故郷が恋しいとホームシックに苛まれる…この悪習慣もそろそろ止めたい。一先ず、さっさと帰ろうと足を速めようとした瞬間。_ゴミ捨て場を漁る、真白な人影が見えた。人間かどうかも疑う程、真っ白だ。ホームレスの類か何かか。怪しいのは瞭然、近づくべきでは無いと本能が指令する。然し、その特異な容姿に惹かれ、自身の瞳に物哀しく映ってしまった。今にも壊れそうな姿に、鼓動が速まった。 )
あの…、大丈夫ですか…?
( 単に、魔が差したのだと思う。何処からかの指令など無視して、気付けば脆く薄い背中に声を掛けていた。大丈夫かなんて、何故そんな残酷な訊き方をしてしまったんだ。ゴミを漁っている人間が大丈夫な訳がないだろうと、訊いた後に後悔した。ではどんな言葉を掛けるのが正しかったのか、そこまで思考する暇は無い。やせぎすで、薄汚れていて、性別も見分けがつかない。子供のようだし、家出でもしたのか。それにしても酷く疲れ切っている。ここ数日の話では無いのかもしれない。鼓動がドクドクと音を立てる。取り敢えずは出来るだけ怖がらせないようにと、眉を下げ柔らかな視線を向けた )
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