三丁目のミケネコさん 2021-09-10 12:59:26 |
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(何時も通りの面白味のない授業を受けて、気付けば時計の針は下校時刻を指していた。一つ欠伸を溢して通学鞄を肩に掛け、教室を出る。
誰かと帰るつもりも無いので一人廊下を歩いていると、自然と耳に入ってくるのは噂話。「誰々が誰々のことを好き」だったり「テストが散々だった」なんて日常的な会話から、「昨日も出たんだって、ラブフラワー!」など、アイツの話題も山程聞こえてくる。携帯のニュースだって駅前での一件がトップ記事になっていたし、嫌でも目に入ってくる、耳に聞こえてくる宿敵の名前は正直聞き飽きた。
こんなに注目され、信頼という大きなプレッシャーを抱えて日々暮らしている彼女は一体どんな気持ちなのだろう__。
考えようとして止めた。何故肩を持つようなことをしようとしたかは自分でも分からない。小さく息を吐いた後、ぼそりと呟いた。)
……魔法少女も楽じゃないんだな、
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