三丁目のミケネコさん 2021-09-10 12:59:26 |
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残念だったなラブフラワー!
(一瞬の隙をついて拘束を振り切ると、最後の力で距離を置いて浮遊する。もう体力も魔力も殆ど残っていない。まだ余裕を残した捨て台詞を残すと、マントを翻して足早に姿を消した。)
……っは、
(駅前から遠く離れたとある路地裏。魔力を使い果たしたのか、変身が溶けて何時もの制服姿に戻った。なんとか逃げたとはいえ、今日の戦いは本当に苦しいものだった。最初、ライバルを前にして見せていた余裕なんてもう何処にもない。
逃げ込んだものの直ぐに動けるわけもなく、肩で息をしながらその場にへたり込んでしまった。目の前の無機質な壁を眺めつつ、あの時交わした会話を思い出してみる。"私を知っているのか"というあの質問の意図は__。
明日学校に行ったら、アイツは一体どんな反応をするんだろうか。確信は持ってないにしろ、恐らく勘づかれてはいるのだろう。
……なんて考えているうちに、体力も大分戻ってきた。まだ痛む身体を立ち上がらせると、自宅までの道を歩いた。)
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