三丁目のミケネコさん 2021-09-10 12:59:26 |
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友人『…彩花、なにずっとソワソワしてんの?
てか、怪我増えてるし、大丈夫なの?』
…え!?あぁ、なんか落ち着かなくてさぁ!
昨日階段から落ちるしコケるしでツイてなくって…は、ははは……
……あ!早瀬じゃん!はよっす!!
(クラスメイトで賑わう教室、友人と話をしていてもじっと座っていられず、上の空だったり辺りを見回してしまい怪訝な顔を向けられる。
大袈裟に笑ってみせるが、本当に落ち着いていられる状態ではない。なんせ昨日、あれなら家に帰れば大事な携帯を無くしてしまっていたのだ。あれが無ければ変身すらできないし、下手すれば正体がバレてしまう。直ぐに路地や心当たりのある場所を探しに行ったが見つける事はできず….。
いつも肌身離さず持っていたつもりが…早く見つけねばという気持ちが冷汗と共に溢れてくる。
周囲の友達からの視線に逃れるように、登校してきたクラスメイトの1人が視界に入り挨拶と共に手を振った。
しかしながら、そのクラスメイトとは普段話もしなければ接点も無いため、余計に周囲が怪訝な顔をするのであった。
そう、接点も何も無かったと、そう思っていた。)
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