三丁目のミケネコさん 2021-09-10 12:59:26 |
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( チャイムが―…と共に、校庭の方から爆発音が鳴り響く。校内からは悲鳴も上がり騒めきが広がる。生徒が皆、校庭の見える位置に集まりだし、窓から中央に立ち込める煙と爆破跡を呆然として見つめる。もちろん、教室から飛び出れば自分も皆と同じように窓の外の光景を見つめていた。
周囲が不安と恐怖心の波に包まれていくのが分かる。そして、少し離れたところにはお互いに手を握り合い不安そうに校庭を見つめる友人達…その刹那、脚は自然に動いていた。)
…アスタロッド!
( 大きくその名が響けば、野次馬から少し離れた窓から1人、爆破された校庭の跡地へ華麗に飛び降りる者がいた。
鮮やかな髪に可愛らしい戦闘服。変身すれば傷も薄まり包帯は消えていた。右手を高くあげて此方を見下ろす奴をロックオン。怪我の痛みが消える訳では無いが、それでも、あのストラップにも負け劣らない笑顔で叫んだ。)
…アナタを倒す宿敵(ライバル)は、アタシ1人で十分よ!
全力で、かかってきなさい!
( …やっぱり仕込まれたことに逃げず、“私”は“私”のやり方でちゃんと解決しなければならない。それに、因縁の2人はこうでなくては。…ごめん。ありがとう、と相手を見つめる瞳に様々な決意を示せば、“でしょ?”と小さく呟いた。
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