三丁目のミケネコさん 2021-09-10 12:59:26 |
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…… …。
( 相手の背を見送れば、言われた通りに弁当をゆっくりと開ける。正直、食欲なんて無いが、胸の奥に蟠りを残したままなんとか口にする。
本当に“自分”が戦うのか、それは未だハッキリとはしていない。何方の方が被害が少なくすむのか、どうしたら友人に戻ってきてもらえるのか。その考えが脳裏で堂々巡りをしている。答えはきっと出ているのだ。それでも、それに気づけずに迷っている自分がいる。
でもきっと、奴が目の前に現れれば決心が着くはずだと、それだけは確信していた。
机に置かれたストラップを眺めれば、再度手に取り鞄へ付ける。)
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