ノーマル 2021-09-07 06:50:28 |
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自分の部屋の掃除が出来てない君には言われたくないと思うけどね?
(別に彼を子供扱いしてるわけでも馬鹿にしてるわけでもなく、単純に注文通りの品が揃っているか確認しただけだ。彼はああ言ってはいるが、人間ならばうっかり何かを忘れることはよくある話なのだから。しかし、それはそれとして、この部屋の惨状ばかりは我慢出来ないので棘のある台詞を返させてもらった。こんな環境で暮らしていて病気になったりしないのだろうかと疑問に思いつつ、ふと彼の方を向けば、何やら机の上に積まれた煙草の空箱の山を漁っている。…もしかして煙草を探しているのだろうか。さっそく普段から掃除してない弊害が出てるじゃないかと呆れつつ、仕方ないから手伝ってあげようと、昨日より操作しやすくなった魔力を使って魔法を一つ発動させる。キン、という金属音のような音と共に視界に変化が置き、色がごっそりと抜け落ちて白と黒だけのモノクロの視界になる。その中で唯一色がついている…というより光っている箇所があり、そこを指差して口を開いて)
そこじゃない。机の横のゴミ箱、紙屑の中。そこに煙草の箱が一つあるよ
(大方一個だけ机の上から落下してゴミ箱に入り、その上からゴミが捨てられた事でこうなってしまったんだろうと予想しつつ、そう告げる。これも感知魔法の一種であり、対象物以外の色を視界から落とし、尚且つ対象物は光って見えるようになるというもの。今回の対象物は言わずもがな『開封されていない煙草の箱』である)
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