ノーマル 2021-09-07 06:50:28 |
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アイツに足を引っ掛けたら、俺の足が吹っ飛びそうだけどな。なるほどな、コレでやるしか無えか…。
(彼女から告げられたアドバイスは、見た通りの至ってシンプルかつ高難度。もっと簡単に仕留められる弱点を期待していたが、やはりそう旨い話があるはずも無く、諦めたような顔と口振りでライフル銃を選び出して。Bの動きを観察している時点で既に決まっていたが、助言を聞いても、次のパートナーはこれが最適だろうという考えは変わらなかった。罠を仕掛けようかとも考えたが、何度も仕掛ける暇は無いし、残念ながらBのパワーに耐えられる罠になりそうな物資は見当たらなかった。先程持ち込んだ装備は全て身から外し、ライフル銃一丁を入念に調整し始める。Bと対峙した時に求められるのは、瞬発力や反射神経は勿論のこと、もう一つ重要になってくるのが持久力だ。Aと同様にBも一発で倒れてくれるほど柔ではないはずで、あの突進を何度も回避することになるだろう。無駄な装備を全て脱いだのは、体を軽くして素早さを上げ、体力消耗を最低限に抑える為だった。)
次はスピードとスタミナに全振りだから、防御力はほぼゼロだ。そもそも防具があったとしても、アイツの前じゃ無意味だけどよ。もし俺が吹っ飛ばされたら、そん時はよろしく頼むぜ?……よし、パートナーも準備万端だ。いつでも行ける
(口調は普段と変わらず軽薄だが、眼差しは真剣そのもので、調整している間は片時も銃から目を離さずにいた。そして調整を終えれば、やっと彼女の方を見て扉を開けるように促して。扉が開くまでの間、軽く足踏みをしたり、屈伸や伸脚で筋を伸ばし、全力で駆け回るための準備も整えて)
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