27836 2021-09-01 21:49:39 |
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ぅ、う…あ……っ
(一瞬、何が起きたのか分からなかった。手に感じた体温はいつもの相手のそれで、身も心も包み込んでくれそうな温かみを持っていて。冷え切っていた自分の奥底を溶かすように、想い焦がれた相手の声がしっとりと朝の空気に響き。驚きすぎて涙も引っ込んでしまった、しかしそれも一瞬だけで。眩しそうに開かれた相手の眼を視線が合い、優しい闇色に宿る確かな光を感じてしまえば、たまらない気持ちが溢れ出し。堰を切ったようにボロボロと涙がこぼれ、シーツに染み込んでいき。)
……れ、い
(伝いたいことはたくさんあって。起きてくれてよかったとか、傷はどうかとか、助けてくれてありがとう、さっきのどこまで聞いてたの、みんなに知らせなきゃ…ぐるぐると思考が渦を巻き、口からは発せられなくて。縋り付くように相手の手に額を当て、身を寄せ。)
泣かせないでよ、ばかっ
(嗚咽混じりに言えたのは、なんとも可愛げのない一言で。意識のある相手に対しては年上の幼馴染としての意地が先行してしまうのか、先程想いを吐露してしまったのが今になって恥ずかしくなったのか。肩を震わせ、顔を隠しながらそんな風に返してしまい。)
(/ありがとうございます……! はい、そのような流れにできたらなと思います。レイ様の告白…今から身構えておきます…!)
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