27836 2021-09-01 21:49:39 |
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【レイ】
だいっ…じょうぶ…!助けに来た!
(自分の拳によって男が突き飛ばされると少しの隙が生まれ、その間にうわごとのように名前を呼んで取り乱す相手を安心させるように、まずは枷によってうまく身動きが取れない体を路地の壁に寄りかからせて力強い声色と言葉で上記の様に述べて。次に背中に突き刺さったままの邪魔なナイフを抜かなければ、と手をかけて一呼吸置き。大丈夫、痛いのは一瞬。すぐに死ぬわけじゃない。と己に言い聞かせて覚悟を決めればナイフを「…すぅ…ふん…ぐっ…!」と自分の背中から慎重に抜いて。どうやら当たり所がよかったらしく、血が噴き出すようなことはなかったが、それでもとく…とく…と傷口から血が垂れて衣服に広がり続け。しかし、いまはそんな痛みなど知ったことかと自分のメイドに狼藉を働いた男に対して怒り狂っており、改めて男に対して視線を向けるとその顔に見覚えがあり。「お前…ハーゲンだな…!」と腹の底から怒りを込めた声で呼ぶその名の持ち主は表ではクリーンを装っているが、裏では異種族の人身売買や強制労働をさせているバッケスホーフ商会の跡取り息子で、人異平等推進の者たちの間では悪い意味で有名人だ。そんな有名人が己のメイドに手を掛けようとしていた。その事実に怒りにもう×慈悲はないと、体勢を立て直している男の首に寸でのところまで剣を向ければ)
覚悟はできてるんだろうな…!
【ハーゲン】
…ぐぅっ!?
(ヒトが、俺が上。そしてお前は下。その事実をその人間離れした体に教え込むためにナイフを勢いよく振り下ろすがそのナイフは別の人物に突き刺さっており、何が起こったのかわからず一瞬呆けていれば顔面に強烈な一撃が撃ち込まれ、あまりの勢いに吹っ飛ばされて。「あぁ…いてぇ…いてぇよぉ…。」と情けなく嘆きながら体勢を立て直すが、首に剣を向けられればそれ以上動けなくなってしまい。この男が俺は殴った犯人か。しかし、この顔は…と、頭だけは動かして目の前の男を記憶の中から探し出し。(思い出した…!エッセル家のレイだ…!)と、商会の間で悪い意味での有名人になっている相手の顔を思い出し。エッセル家の者であれば、自分の素性が割れているだろう。人異平等とかいう世迷言を掲げる餓鬼が…と恨めしそうに睨むが今は自分が圧倒的に崖っぷちであり、まずはこの状況から脱しなければと頭を回転させれば「ひいぃぃ!わ、悪かった!もうこんなことしないから!許してくれ…!」と情けなく命乞いをして。)
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