27836 2021-09-01 21:49:39 |
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(『あぁ、ヨハネス様…レイが毎朝毎朝メイドに半裸姿を披露していると知ったら、どう思われるのかな…』と、朝の支度をアトラリアに頼り切っていると、主がお小言を頂いているのを聞きながら、心の中で少し嘆いて。このことは主のためにも旦那様には今後ご報告しないでおこう、と固く誓いつつ、ガラスの水差しからしぼりたてのオレンジジュースをコップに注ぎ終わり、相手の背後に下がり。楽しそうに目を輝かせ旅の話を語る相手はとても活き活きとしており、その本質は子供の頃から変わっていないのだろうと微笑ましい気持ちになり。和やかな歓談を穏やかな気持ちで見守っていたが、縁談の話が旦那様直々の口からされたとき、心臓が嫌な音を立てた気がして。表向きは平静を保ったまま、下げた食器をカートにしまい込み、力を抜くように息を吐き。大丈夫、断ると言った相手を信じるのだと主の表情を窺えば、思っていたよりも真剣な顔をしていて。本当に厄介な問題を抱えているのかもしれない、と心配になりながらも、事の顛末を見守る体制に入り。どうやら旦那様も主のことは信頼しているのか、此度の縁談についても任せる判断をされたようで。胸をなでおろし、主の成長を嬉しく思いつつ、危ないことにだけはならないように静かに祈り。そうしているうちに朝食の時間にも終わりが近づいてきていて。この後は食器を下げるのを手伝って、主の部屋を掃除し、彼に小休止時のコーヒーを届けて。昼食が終わったら街に出かけよう。道草を食ってしまわなければ、三時のおやつの前には屋敷に戻れているだろう。そうして残りの午後はシフォンケーキ作りに費やして…。一日の計画を立てながら、旦那様が退室される際には深く頭を下げて。)
(/読みやすさを気遣っていただいてありがとうございます!レイ様の家族構成につきましては、背後様の設定通りご両親と、既に嫁いでいかれたお姉様はいかがでしょう?その嫁ぎ先の力を借りたり、お姉様自身に2人の関係を後押しして貰えたりすると、今後進めやすくなる部分もあるかもしれません。ですが、それだとレイ様が跡取り息子になってしまい、立場上結婚があまりに難しくなるようでしたら、お兄様がいらっしゃっても良いかと思います…!レイ様が長男でも、次男でも、三人兄弟の末っ子でも、どれも素敵で全部みたい!となっていますので、参考程度に思っていただけましたら幸いです…!)
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