27836 2021-09-01 21:49:39 |
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(やはり慈悲を乞う作戦は失敗だったか…と、まな板の上の魚のように沙汰を言い渡されるのを待ったが、またもや額を弾かれて「うぐっ」と体をのけぞらせ。痛みはないが、なんとなくの習慣で恨めしげに相手を見上げると、なんとも可愛らしい罰を与えられてしまい。子供の頃からの相手の好物であるシフォンケーキを強請られて、これは気合を入れねばならないと闘志が沸々と沸き上がって。いただいた香油とは到底釣り合わないだろうが、愛情をたっぷり込めてお作りしよう。呆気に取られていた表情を引き締めて、こくりと頷けば相手は更に条件を追加してきて。むっ…と小さな唇を引き結んで、なんと罪深いお茶会を開こうとしているのかと相手を恨めしく思い。しかし、またこうして二人きりの時間を過ごす機会ができたことのほうが、何十倍も嬉しくて。「かしこまりました」と満面の笑みを浮かべながら、エプロンの前で手を交差させ、恭しく首を垂れて。)
レイ様の仰せのままに。…あとで太っちゃっても多めに見てね?
(先程のちょっとした衝突が嘘だったかのように、いつもの空気が二人の間に流れ。主の就寝前の残り時間は、穏やかな夜になるだろうと感じさせるもので。)
(/はい!切りがいいかと思いますので、お好きなシーンまで飛ばしていただいて大丈夫です。そちらに委ねてしまう形になってしまってすみません…!)
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