27836 2021-09-01 21:49:39 |
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(自分は何でもない風に装っていたつもりだったのだが、それすらも見破られ、図星であったと相手にばれてしまえばやはり長年一緒にいたためわかってしまうのか、それとも父上と爺から厄介だと散々教えられた「女の勘」というものだろうか。どちらにせよ相手に勘違いされまいとして付いた嘘はどうやら事態を悪い方向へと向かわせており。手紙の内容まで見ていたのかは定かではないが、姿絵の令嬢と自分は「そういう関係」だと相手が誤解していると、意中の人物からそのように勘違いされていると自分の胸の中に鈍い痛みが走って。)
何を勘違いしてるのか知らないけど、あの人とはなんでもないよ。
(世界で一番勘違いされたくない相手に一刻も早くその誤解を解かねばと口にした言葉は嘘偽りない真っすぐなもの。体を密着させ、その角を甘えるようにこすりつけてくる行為は相手が不機嫌なときか心に曇り空が広がっている時の特徴で、今までの流れでどこに相手の地雷があったのかはわからないが、密着してきた体から柔らかな体温をじんわりと感じて、相手の頭、それから角を撫でていつものように機嫌を直してもらおうとしながら「だから…その、なんだ、まだアリアには俺の世話をしてもらうからな。」と、顔をほんのり赤らめながらまだまだ相手と一緒にいることを宣言して。)
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