27836 2021-09-01 21:49:39 |
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(相手が密かに赤面していたことも知らず、謝罪の言葉を耳にすれば、まぁ確かに朝の半裸姿は不可抗力らしいし…と自身も納得し、溜飲が下がったことによりついつい零してしまった独り言を、相手はしっかりと聞いていたようで。少し拗ねたように抗議する相手の姿が幼い頃の彼と重なってしまい、悪戯な姉心に支配された指先が、タオルを主の形の良い耳に近づけ。そのまま、絶妙な力加減で、自身の尖ったそれとは異なる まろい形の耳を拭いてやり「人前では呼ばないし、実際にまだ坊ちゃんじゃないの」と返事をし。それに続く言葉は、心にもないことを言っているのを誤魔化すように、少し高くなった声で紡がれて。)
やめて欲しかったら早く坊ちゃんを卒業することだね。所帯を持つとかしてさ?
(そう言い終われば、タイミングよく闇色の癖毛の水気を拭きとれたので、これ幸いと相手から距離をとり、先ほど開かれたままだと気付いた窓を閉めるため、短い足をせかせかと動かし窓辺に近寄り。取っ手を握り、体重をかけ窓を押そうとした瞬間__開いた隙間から突風が吹きすさみ、音を立ててカーテンを揺らした。その瞬間相手から話しかけられていたなら、内容の全てを聞き取ることは難しかったかもしれない。突風に怯んだのも一瞬のこと、すかさず力を込めて窓を閉められたが…風に煽られたのであろう一枚の書簡が、相手の足元近くにひらりと落ちていて。)
(/お役に立てたのであれば幸いです!こちらも同じくらい楽しんでいただけるよう頑張ります…!
例の紙を登場させましたが、主宛ての手紙を勝手に開けて読んでしまうのは不味いのではないかと思い当たり…一先ずはレイ様の足元に落とさせていただきました。覗き見するのではなく、アトラリアがさっと読んでしまったほうが良ければ、その様に加筆しますので何なりとお申し付けください!)
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