匿名さん 2021-08-25 21:44:33 |
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三谷戸徹
〉犬飼さん
おかえりなさい。これは職場の人用の、お土産を貰いっぱなしになっていたそのお返し用です。クッキーは俺と犬飼さんで食べる用なんで...違う袋に入れてもらいました。
(持っている紙袋を種類ごとに説明しながら、最後に見せた袋は他の物とは違って柄が少なめで、自宅用の物である理由も付け加えつつ、自然と感情が溢れた暖かい声になってしまう、恥ずかしいけれど彼ならからかわずにいてくれる気がした。素の自分を曝け出せるのは血の繋がった家族でも難しいのに、不思議だと思って。)
はい、さっきはすいません。
(二回目は自分からキュッと、すっかり暖かくなった手で彼の手を包み込んで、こちらに向けられる優しい笑みに謝った。照れ笑いが伝染し暫く見つめあったまま時が止まったような感覚でその場に立っていたが、こちらに近づいてくる誰かの話し声に我にかえり、出口へ行こうと視線を先を歩いて行く第三者の背中にやって。)
あの、この後...何処か座る所があれば、なければ車の中で休憩しませんか?それから、帰りましょう。
(出口はこちら、と書かれているプレートを目に収め、この時間に終わりが近付いているんだな、と視覚の情報だけで感じて寂しく思った。今日限りで彼と会う事は終わりではないが、もう少しだけ一緒の時間を共有したいという気持ちが強く、横を歩く彼の顔を見ながら誘いをかけて。)
羽柴広野
〉鈴木さん
了解。店のおすすめメニューと、飲み物はこれにするわ。
(レモン果汁の入ったさっぱりしていそうな酒を頼む事に決め、彼に続き少なめに注文を終えてから手元にあるお手拭きを開封して。手を拭いていると忙しく続々と入ってきた客に、タイミング良かったなと笑いかけながら、混む前に入れた事を喜んで。)
全く?丁度暇だったから助かった。まさに天の一声的な電話だったっつーか、まさか鈴木君からだとは思わなかったからびっくりしたケド。
(直ぐに来た事で何やら勘繰っているらしいことに気付けばそんな事ないと説明し、むしろ良かったと安心させる言葉をかけておく。)
うまそー、そんなメニューあったんだ。
(話ているうちにどんどん相手の頼んだ料理が運ばれてきて、見逃していたらしいラインナップを珍しげに眺めている間に、自分の頼んだものも全て揃い、出来立てで湯気といい香りをただよわせている。)
乾杯、いただきます。これだよこれー、酒に合うなホント。
(手を合わせてから酒の入ったグラスを控えめに鳴らし、ゴクゴクと飲み料理に手を伸ばし一口食べる。家ではかなかな食べない味に爽やかな酒の味とアルコールの効果で気分も上がって、深い溜息を一つついてからゆっくりと食事を楽しんでいく。食べ終わる頃には少なめで頼んだ料理もいい感じで捌けていて、酒の力も借りなんとか残さずにはすみそうな状況になって。)
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