王様。 2021-08-18 08:03:06 |
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ああ……。すまない、城之内くん。少しだけ、そうさせて貰おう。(彼が彼の中で自分という存在を、記憶を受け入れ喜んでくれている事実があまりに嬉しく胸の奥を締め付ける痛みが解かれるかのように暖かく広がっていくような優しい感覚を覚えると同時に、オレはきっと彼の1番の親友の”武藤遊戯”で居られた時間があったからこそ、自分の存在も彼の心に留めてもらうことが出来た。それなのに、相棒の傍からさえも奪い去って自分の隣に彼を置いておきたいとまで。心の奥底でほんの少しだけそんな馬鹿げたことを過ぎらせてしまう自分を浅ましく感じてしまい戒めるかのように密かに柔く己の唇を噛む。近くから響いて聞こえる彼の心臓の音が少し大きくなったような気がして、それが自分を意識したものだということなど気づかず彼の存在を確かめられることに目を少し細めるがそれだけでもどんどんと重くなっていく体では視界が少し揺らぎふらふらとする。相手からの優しい問いかけに小さく頷くと離れ難いのをまるで誤魔化すかのように自分を包む彼の香りと体温を最後に感じようとして片手に持ったコップをベッドサイドへ置いてからその手を相手の腰から背中へと滑らせて移すように抱き、大切そうに少しだけ力を込めてからすると手から力を抜くとシーツの上にぽとりと手のひらが落ちる音が響く。もうほとんど頭が回っていないようで、相手の言葉は最後の方はもう単語と単語しか耳に入ってこず”明日は””オレのそばにいてくれる”と理解したようでどこか普段とは違うぼうっとしたような表情で「……オレは、明後日も明明後日も城之内くんと居たい。ずっとそばに、……キミが、欲しい……」とほとんど意識のないような状態で言葉を紡ぐと相手の肩に凭れたまま目を閉じて。)
(/王様そんなこともあってか毎回毎回城之内くんがピンチになるとき一層大慌てしたり躍起になったりしてるんですよね……洗脳城之内くん戦も本当に愛しいですね……思い出すんだ!出発の時のあの海を!って叫んでるの、裏を返せば王様は大事に覚えてるんだな…って尊さを感じてました。
もう王様ビジョンには本当に決闘者たちの街に凛と咲いた可憐な花にしか見えてませんね……ヒロインかな……ヒロインだったな……?王様も思わずそんなことを口にするのに無自覚だよくっっ())
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