主 2021-06-13 17:25:06 |
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>112 シスイ隊長
……! はい、隊長……。ごめんなエイパム、心配すんなよ。
( 隊長の静かな一喝を受けて少し気持ちを取り戻したか、床に手をついてゆっくりとその場に立ち上がり、正面に並ぶゼノビア団達へと真っ直ぐに視線を向ける。この最悪の状況を招いてしまったのは自分自身に他ならないのに、それに隊長がまだ諦めていないというのに、自分だけが全部投げ出してしまうなど許されていいはずがない。肩に乗るエイパムにもトレーナーの不安が伝わってしまったのか、帽子の後ろに隠れるようにして震えてしまっていることに気づくと、宥めるように耳のつけ根あたりをそっと撫でてやり。そうしていると大勢のゼノビア団員たちの中から一人の女性隊員が一言目を発し、その口振りと隊長とのやり取りから二人が以前からの知り合いであることを悟ると、驚きに目を丸めて隊長とその女性隊員──基、“ベル”と呼ばれた彼女とを交互に見て )
えっ、えっ!? 隊長、ゼノビア団に知り合いが居るなんて、聞いてないんすけど……!
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