後輩×先輩no.3

『照れてる、可愛いですねぇ』（そういい上機嫌で自転車に乗り込めば後ろを振り向いて

「全く…。」
上機嫌な様子の彼に腑に落ちず、自身も後ろへ乗って。

『そうだ、俺先輩と学校帰りにしたいことがあるんです』（相手が後ろに乗り込んだことを確認すればふと思い出して

「俺と学校帰りにしたい事？」
相手の言葉に不思議そうな声音で聞き返して。

『ゲームセンターに行きたいんです』（とうきうきした声で返答し

「ゲームセンターか。放課後によく行きたがりそうなとこだな。だが、今はテスト勉強期間中だぞ？そんな事しておいて良いのか。」
返答された事に反応を示すも、そんな事してる暇あるのかと渋って。

『息抜きも大事です、俺先輩とゲームセンターいけたら勉強捗ると思います！』（テスト期間中だと言われれば逆にこれによってやる気が出ると返して

「本当かよ。」
逆に捗る、と言い張る彼にじとーとした視線を向けて。

『む、ほんとですー。ね、ね、先輩。だめですか？』（そう良い甘えるように顔を振り向かせて

「分かった、着いて行くからちゃんと前見ろ。」
甘えるよう振り向いてくる相手に注意して。

『やった、じゃあ向かいますね！』（わーい、とはしゃぎ自分がよく友人と行くゲームセンターに向かい

「やれやれ。」
自身の返答ではしゃぐ相手に、呆れて。

（少し大きめのゲームセンターの前につけば自転車を止めて『ここです、ユーホーキャッチャーもゲームも何でも揃ってるんです』と紹介して

「何でも、ねぇ…。」
UFOキャッチャー等々、揃っていると云う大きめに見える、紹介された目の前のゲームセンターを見上げて。

『先輩は何か遊びたいものありますか？』（そういい相手の手を自然に取り指を絡めて中に入り

「んー…じゃあアレ、取ってみろよ。」
ゲームセンター内を首筋へ手を添え見渡せば、目についたUFOキャッチャーを指差した先は犬のぬいぐるみで。)

『絶対とってみせます！』（相手からおねだりをされたと自分の中で処理すればやる気になり。腕枕をして集中しきった顔でUFOキャッチャーを前にして。

「頑張れよ。」
俄然やる気になった様子の相手に、横に並び隣から見守って

（一発目はアームの強度やぬいぐるみの重さを確認するために使い、2回目で見事キャッチすれば『やった！先輩、取れました！』と述べて手に取れば相手に渡して

「俺んとこには置いとけねぇから其れ、ベッドに猫のぬいぐるみと並べとけよ。」
一度手渡された犬のぬいぐるみを相手の手元に戻し、指を差しつつ述べて。