主 2021-05-12 12:35:05 |
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( 結局、彼女はいくつかの駄菓子、俺は彼女のおすすめのさくらんぼだけを買って店を出る。俺は、駄菓子の種類の違いなんて、かき氷シロップと同じ原理で香りだけ違って味は同じだろ、と冷めた目で見ているものの、彼女はそうではないらしく、興奮気味に違う味も薦めてくる様子に、お裾分けの提案を有り難く受け入れることにした。店のすぐ外に設置されているベンチに腰を落ち着け、今しがた購入した駄菓子を開封する……前に、原材料を確認する。水飴、砂糖、澱粉、餅粉……名称は『菓子』。結局よく分からない。食べてみるしかないのか、と綺麗に開封すれば、自分と彼女の中間地点にそれを置いて。 )
>彩( >71 )
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