主 2021-05-12 12:35:05 |
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( 彼女のいただきますの声に合わせて、おれも同じように手を合わせる。一緒に覗き込んだ弁当箱の中には、彩りも栄養バランスも良いおかずの数々が並んでいて、それだけで彼女が家族に大事に思われているのが分かる。うろうろと迷うように箸を彷徨わせ、やがて欲望に忠実に、ハンバーグへと箸を伸ばす。口に入れるとあたたかい味がして、思わず顔を綻んだ。 )
おいしい。さく……文野さんのお母さん、料理上手だね。
( ハンバーグを口の中に残したまま喋ったせいで、少し舌足らずな発音になりながらも感想を伝える。その後、しっかりと飲み下せば「お店開ける……」と独り言のように零して。自分でお弁当を作るという発想が無いため、彼女の母親が作ったものと決めつけているが、空腹時ということを差し引いても美味しいのは紛れもない本音で。 )
>さく……文野さん( >53 )
( / 雑談に入りつつあるので、以降背後様のお好きなタイミングで呼び名に言及していただければと! よろしくお願いいたします。 )
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