匿名さん 2021-05-02 22:49:29 |
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(これだけの注目を集めておいて、当の本人は無自覚らしい。もはや罪とさえ言えようその鈍さに内心呆れ返りながら、少しだけ椅子から腰を浮かすと後ろの席へ上半身を乗り出し、彼女の耳許へ口を寄せ)
──やめておいた方がいいと思うけれど。
(それは彼女に向けた心配などではなく、席を離れようとする彼女への忠告。“私を置いて席を離れるなんて”という傲慢は言葉の裏に匂わせる程度にして。さて、この光景は廊下の彼女たちにどう映っただろうか。澄ました面持ちで彼女らを一瞥すると、廊下からは悲鳴にも似た黄色い声が上がり)
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