ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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――京都アジト――
はァ~…、啖呵切ってきたけど…張くんも全然分かってなかったし…、やっぱり…私のアプローチって世間ずれしてるのかしら?
ン?…えぇ、そうだけど?…あら?そうかしら?
(…張くんに口紅の色をワントーン変えたり襟をニミリ開けたりと同じ事をしてみたけど…、全くいつも通りの態度だった為、由美は廊下をトボトボ歩きながらしょぼんでいた、……まずい、志々雄様に賭けから逃げる気でしょ?って散々言って、微妙に不機嫌だったし仕事も忙しいのに渋々付き合わせておいて、どうしよう…絶対呆れられる、ところが廊下を歩く途中で兵士の一人の男に声を掛けられる、たまにそういうのはあるけど、この人はあまり見ない顔ね?…最近アジトの方へ移ってきたかしら。とその山代とか言う男の褒め言葉みたいなものを聞いて。美しいだとか一度話してみたかったとか何やら…まぁ、別に全然嬉しくもないけど、うーん…まぁ、これって効果あったって事で良いのかしら…。由美はカウントが曖昧になりながらその男へ適当にニコリと頷いてみせ)
…はぁ、部屋に?…ちょっと貴方、元遊女だからって私を安く見るといい加減に…、…って、そっか、…今は志々雄様が部屋に居るし大丈夫か…、
あ!!いいえ?こっちの話よ~?うふふ、あ、じゃ、その話は…よく分かんないけど部屋に行ってしましょっか?聞きたい事があるんですってね?
(私が元遊女だからって安く見られたのかしら?と正直ブチ切れたいところ、…そもそも薩摩の大臣も相手に出来ない花魁だったんだから、貴方みたいな人が気安くしないでよねと言いたい。…何かよく分からないけどここでは出来ない話があるんだとか無いんだとか、部屋で話さないですかとか?…ムカつくのを抑えて笑顔で答える、まぁ、多分?これ成功なのよね…?と、自分の部屋の前まで一緒に行く。外から鍵が掛かってるから鍵を出して施錠を解く、扉を開けると間接証明だけで暗い室内に急に後ろから回り込まれて男に部屋に入られる、内側からバタンと閉められ腕でドアの扉と挟まれる形で捕らわれては目が仰天する、人間予期せぬ展開に遭遇すると声が出ないものだ)
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