どこかの兄弟 2021-04-20 18:36:39 |
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>>87 / フール
(豊かな自然に囲まれる純白のチャペルに気を奪われていたところ、状況は一転。オリヴィアはただただ恐怖に支配されていた。自宅の書庫から知らない場所へ、しかも目の前にはまるで初対面とは思えない態度で淡々と話を進める男性が。しかも、差し伸べていた手を引っ込めたかと思えば、いきなり距離を詰めてくるではないか。今のオリヴィアには彼の親切心も届くまい。彼女の目に映る彼は、紛れもない不審者だ。彼がこちらへ歩めば、同じだけ彼女も後ずさる。近寄らないでほしいという本能が従順に働いているようで。怯えた瞳で彼を見て)
あ、あの、あなたは……
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