名無しさん 2021-04-19 19:31:40 |
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──ッ、……
( エルフの血液は当然希少性だけで言えば他種族を凌ぐものの、美味か否かは自身も分からない。近付いた距離と、肩にかかる彼の吐息、何より牙が刺さることの緊張と多少の恐怖から若干体を強ばらせ心臓が早鐘を打つのを感じ。数秒後やってきた皮膚を貫通する衝撃に一瞬肩がぴくりと揺れ、洩れそうになった声を何とか喉に押し留める。耐えられない程の強力な痛みではないものの、想像していたものより大分痛覚に訴え掛けてくる。血管の太さゆえ溢れ出る血液量は多く、ぽたりと首筋を伝ってくる赤を眼下に彼の牙が抜けるのを待ち。 )
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