2021-04-15 01:53:35 |
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>11 零先輩
わ……良いんですか?助かりますっ。
( 何でもそんなに都合の良いことは起こらないだろう。通り掛かった人が助けてくれるようなかとがあったら良いのに。ありもしない想像を繰り広げて、少しでも不満と退屈をなんとかしようとしながら廊下を進む。そこでふと聞こえた声に顔を上げると、身長差もあってやや上目遣いに。緑のリボンだから確か3年生だっただろうか。自身が1年だから、とにかく先輩であることには違いない。少しばかり甘い声色を意識しながら、厚意には勿論有り難く頼らせて貰うことにする。軽くよろけるくらいの重さも、出会いを運んでくれたという点でだけは評価しよう。「先生が図書館まで運んでほしいって。私図書委員じゃないのに……あ、先輩はお時間大丈夫ですか?」ついつい不満を溢しつつ、ゆるりと首を傾げる。もし急ぎだったら、引き留めるのは申し訳なさすぎるから )
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