とある迷い人達 2021-04-11 17:39:18 |
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【マファリム王国までの道/IDW】
IDW「ふっふーん!――本来の使い道は狙撃兵とか斥候向けの個人用ステルス装備だにゃ、第三次世界大戦時の型落ち品らしいけど員数外扱いで備品倉庫からちょろまかして来たとか指揮官は言ってたにゃあ。仕組み?メタマテリアルとかナノマシンとかの応用技術らしいにゃ。」
(親子揃って素直に感心されて自分の事では無いのだが、何処か得意げにそんな説明をする戦術人形だったが、彼女が存在する2060年代の世界は“崩壊液”の大規模流出による未曾有の大混乱とそれが切っ掛けで勃発した起きてはならない三度目の世界大戦が巻き起こった後の幾つモノ国が消えた荒廃した時代、全面核戦争から泥沼の局地戦まで繰り広げられた凄惨な戦争や環境の変質・汚染は数十億単位の人口減衰を引き起こした。自律人形の発明や普及も、そういった失われた人口の代替も兼ねたモノだった。この透明マントめいた熱光学迷彩技術もいたちごっこめいた戦争により進歩した業の深いテクノロジーだと言えるだろう。)
IDW「でも、こういうのに興味が在るって、Henryのオジサンはエンジニアとか技術屋さんの人なのかにゃ?」
(と、何気なくHenryにそんな事を訊いて見る。)
IDW「役に立ちそうなら良かったにゃ!――少なくともこれで私もアトラルさんもそうそう直ぐには驚かれない筈にゃ――しっかし私のトレードマークの猫耳がこういう意味で足を引っ張る事になるなんてにゃあ…」
(喜んでいるアトラル・カに同じく良かったと笑みを見せつつも、自分のアイデンティティたる猫耳と尻尾をちょいちょいと弄びながら、そんな困惑混じりの言葉をぼやいて)
>Charlie & Henry、アトラル・カ
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