神無月 白 2021-04-05 01:54:04 |
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》玲
『……私は親の借金の返済品として10歳にこの《世界》に入ったッス。…今でも覚えてるッスよ、借金がチャラになる代わりに娘を差し出したあの肩の荷が降りたような顔……。ま、元より厄介者扱いだったから仕方ないッスけど』
(遠い目をしながら語り始めたのは借金の返済品としてこの《世界》に入ってきたという過去。そして額を指で掻くと『私も先代の《おやびん》が親代わりでしたッスね……。泣きじゃくる私をおやびんが必死に笑わそうとした姿は今でも覚えてるッス。肩車したりおんぶしたり、周りの組員達も笑わそうと四苦八苦してたッスねぇ……』とあの頃を思い出したのか小さく楽しそうに笑う)
『それからは私も生きる術を学んだッス。中でも当時のしたっぱ達からは沢山学ばせてもらったッスよ……所謂《部屋住み》って言う奴ッスね。私はその中で《したっぱは家の基礎》の信念を教えてもらったッス……。私は《基礎》であり続けたい。親分という《大黒柱》、幹部達《柱》を支え続けたいから……私は【永遠のしたっぱ】なんス』
(そして最後には自分が名乗り続ける【永遠のしたっぱ】の由来を語ると『…あー、なんか柄でもない事を喋っちゃったッスよ』と前を向いたまま困った笑みを漏らし)
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