名無しの主 2021-03-30 23:54:04 |
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まあね、まさか悟だとは思っていなかったよ
(早く帰ってしまった方が良いだろう、だが此処で一人で行ってしまっても彼がついてきているかは見えない。そのため、いつもよりも歩幅を狭め高専に向い歩き始める。すると彼の声が耳に入る、どうやら先程の悪戯について気になるようだが此処で嘘をつく理由もない。己が感じた事、つまりは事実を彼に述べるも驚きより喜びが強かったのは黙っておいて。この言葉に彼がどのような態度を見せるのか気になる所であるも今更こんな事で振り返る事も出来ない、欲を抑えつつも歩く事を辞めず。悟は報告書の事について喋ってきたようだ、言葉を聞いているとやはり報告書の事について忘れているらしい。予想はしていた為いつもの様に叱ることもなく相変わらず穏やかな表情で「二人でやればきっと早く終わるよ。」なんて二人で書く事前提の事を述べるも、これがいつも通りである為、特に恥じる態度も見せず。だが報告書を二人で書く方が効率が悪いのではないか、心の中で自問自答を繰り返している。するとやはり彼がついてきているか不安、という感情が再び蘇ってきたらしい。振り返る事も無く、ただ彼を待つように進ませていた足を止め)
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