吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
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(心地の良い眠りの中、自分を包んでいる空気の温度が少し下がったような感覚を覚え、相手がベッドを出たのだろうと夢と現実の狭間で考えて。それでもすぐに起き出す事は出来ずに寝返りを打つと相手が掛けていた布団も抱え込むようにして布団に包まる。そうすると少し身体が暖かくなって、相手が傍に居るようで安心するのだ。シャワーを浴び終えた相手が戻って来て扉の閉まる音が聞こえてようやく目を覚ますと、布団に包まったまま相手に視線を向け、小さく声をかけて。何となく眠り足りないような気がするのは月の満ち欠けにも関係しているのだろう。満月が近づくに連れて寝起きが悪くなる事は自覚していて、少ししてから欠伸を噛み締めて身体を起こし。)
──…ん……おはよう、テオ。
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