吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
通報 |
だい、じょうぶ・・・だ・・・。家に、帰れば、薬もある・・・し、平気・・・。
(頬を撫でる相手の手つきに心地よいと感じる反面、自分より低いと感じた体温が感じられないことに自分自身の体温が下がっていることに気づく。自覚すると途端に出る寒気に、微かに身体を震わせてしまうが相手に理性が戻ったことに安心すると余計に眠気が襲ってきてしまったため、相手の声に耳を傾けそれに抗う。また、ここで眠ってしまえば確実に息が止まってしまい、相手を悲しませてしまうだろうと切れそうになる意識を繋ぎ止めていた。相手が本能に飲み込まれてしまったのは仕方の無いことだが、自分の言葉で戻って来てくれたことはとても嬉しく、こんな状況でも頬が緩んでしまうほどだ。)
・・・、縄、取れるか・・・?
(相手から零れ落ちる涙を拭いたいのに、震える体を撫でて慰めたいのに体を拘束する縄がそれを邪魔をしていて、小さい声で頼むと緩くなる拘束に体の力を抜く。手首にある擦れた痕は少し痛むが、それを耐え相手の背中に手を回して添えると帰ろう、と伝えて)
クラウス、帰ろう・・・家に・・・。
トピック検索 |