匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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ええ……、あたしもそう思っているの。実際彼女は化粧室に行ったきり姿を消しているわ。化粧台にはこの簪だけが残されていてね。
(相手に同意を示し、そっと彼の隣の席に移動すれば声のボリュームを落としながら経緯を説明し。そしてバッグから細長いポーチを取り出すとファスナーを開けて彼に中身が見えるように開いて。ポーチの中には化粧品の他に、月と楓の葉の飾りが着いた銀色の簪が一本入っている。「……これに見覚えはある?」職業柄、表情こそ取り繕うように口元には笑みを浮かべるが、じっと彼を見つめる眼差しには緊張と焦りが滲み。「あたしは妹と共に此処に来たんだけど、妹も今どこにいるのか分からないの……。でも貴方の知り合いが何か意図があって捕まってないのだとしたら彼女も助け出さなきゃ……」口元に手を添えてそう伝え)
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