匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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(心のどこかで相手がこのビジネスに賛同してくれると思っていたらしい。彼の言葉を飲み込むまで時間がかかり、大きく見開いた茶の瞳で相手の姿を見つめたまま一時停止。率直な言葉であったにも関わらず"どうして?"と沢山の疑問符が頭の中を駆け巡り。自分は彼の隣に並びながら共に仕事をし、昔以上に仲良くなれるものだと信じて疑わなかった。記憶の中の彼は美しい上に強く、そしてその横に強くなった自分の姿を思い描き過ぎてしまっていた。大きく息を吸って吐き、表情を取り繕って、何とか現を取り戻した瞳で相手を見れば「すみません、俺の聞き間違いで御座いましょうか? つまり俺と共に来て下さらないと、そう聞こえましたが……」それからはこの仕事がいかに人間を脅かし恐怖心を煽ることが出来るか、怪異が集えばいずれこの町を自分達の物にすることも可能だとメリットばかり語り。それは祓い師の介入や人間側の対応を全て省いた理想論で)
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