匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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そうでしょうとも。お強いあなたが消滅することなど、俺は一度も考えたことは御座いません。
(相手の言葉に全面的に同意を示すように満面の笑みで頷き。それは同業者が見たら卒倒しそうな程に満ち足りた表情で。瞳の色は気になるものの、相手の堂々とした佇まいや自信に満ちた言葉を聞くに自分の考えと違うことに今も気付けず。逐一感動を覚え、再び涙腺が緩みそうになるのを上を向いて堪えて「実は同じ業界の商売人と共にこの町でビジネスをしに来たのです。此処で詳しく話すことは憚れますが……」と声を潜め、耳打ちし「この仕事が上手くいけば容易に人間を入手できるようになりましょう。そうなれば巷では奇怪な噂が飛び交い、人々の恐怖心が増幅する。いずれはこの地に魑魅魍魎が集い、怪異が多く潜む町にもなりましょう」しかしそれは新参者が勝手にこの地を踏み荒らすことの他ならず。また怪異が群れることになれば面倒な諍いも増え、この町に怪異同士の力関係があれば均衡が大きく崩れることだろう。)
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