匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
通報 |
( / 連投すみません、狼男の名前が漫画のキャラと漢字も同じようだったので一応変更しました。人間用に使っている名前のためあまり出てくることはないかと思いますが差し替えの確認お願い致します!)
秋月楓:
(彼から聞く狼男はまるで少年のよう。彼を慕う様子が頭の中で思い描かれるも、鬱陶しいという言葉に意外そうに瞳を見開き。だが吸血鬼化した彼の方を思い浮かべると小さく笑い口元を緩め「うん、分かった。何かあったら相談するね。ありがとう、紅葉さん。でも紅葉さんも気をつけてね」自分を心配してくれる人がいる、それを何より心強く思い温かな眼差しで相手を見つめ。
――それから、家畜被害は立て続けに起こった。大型の家畜ですら、一夜の犯行とは思えぬ程の夥しい数が翌日無惨な姿で発見されたが、それを引き起こした者が人間なのか獣なのか、それとも両方なのか、警察は的確な犯人像が浮かび上がらずそのまま数日が経っていた。)
橘慎司(司狼):
(路地裏はいつにも増して暗がりに沈んでいる。それは頭上に浮かぶ月が今日は薄い雲に覆われ、月明かりが遮られてしまっていたからかもしれない。狭い通りを走り抜ける風の音。それを人よりも何倍も敏感な聴覚で聞き取ることで、あの方に会える喜びを内心懸命に宥めていた。帰り道なのか散歩道なのかは定かではないが、以前彼がこの道を通ったのを見掛けたことがあり路地裏で待ち伏せていたのだった。――そしてふと足音が聞こえ相手を見れば、瞳を見開き落ち着かせるように一つ息を吸い。路地裏からふっと沸いて出たように暗がりに身体を滑らせると「……ああ、夢でも見ているかのようだ」思わずぽつりと漏れたのは歓喜の言葉。「紅夜さん、お久しぶりで御座います。俺のことを覚えておいででしょうか。司狼で御座います」当時は身体は小さく少年のようだった自分は今や黒いスーツ姿の二十代半ばの男、しかし金に近い茶の瞳はこの時ばかりは昔のように輝きを取り戻して)
トピック検索 |