匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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なるほど、それにこのコートはとても暖かいですね。
(そっとコートに顔を埋め、瞳に安心感を滲ませて。住まいを火事で失えば精神的な打撃は確かに大きいものの、彼の気遣いに身も心も温かくなっていくようで。そのままふと夜空を見上げればそこには丸く輝く銀色の月。それを見つめながら彼から投げ掛けられた問いに「上月さんは、」 " 誰か会いたい人はいますか? " と言い掛け、寸でのところで踏み留まるようにふるふると首を振って。「ごめんなさい、何か弱気になってたみたい。こういうときこそしっかりしなきゃダメですね!」気を取り直すように両頬を2回軽く叩くと顔に明るい笑顔を浮かべて見せて。それは自分にも言い聞かせるように。どこか遠くを見つめて考え込む彼には今度はこちらからそっとその手を取ろう。「もし本当に困ったことがあっても、きっとわたしは上月さんの味方です。だからいつでも言って下さいね」この恩は忘れないのだと、ニッコリと笑って。そしてもうそろそろ15分経つかなと、体感なので分からないがそれとなく周囲を気にし始めて)
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