匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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良かった……。ふふ、上月さんのコートは大きいですね。
(彼の優しさに表情は和らぎ、再びコートに視線を落とせば女性用コートよりも幅も大きく、丈も長いことを実感して微笑みを浮かべたまま小さく呟き。それは自分に合わないというニュアンスではなく、男の人なんだな、と異性を実感しているような何気ない一言。薄暗い歩道を歩きながら優しさに満ちた会話をしていると、火事で家を失ったことなど悪夢を見ていたのではないかとすら思えてくる。さわさわと囁く不気味な風音を耳にしながらも「どこかへ……」と繰り返し「それは何だか良くも悪くも魅力的な響きに思えますね」冗談交じりに言いながらも、実際身体はどこかへ行くことを拒んでおり。自身の服の袖を掴む手に気付くと、淡い微笑みを浮かべて身体を傾けて彼の側に寄り添い。「そうでしたか、でも上月さんも夜道は気をつけて下さいね」夜の空気を壊さないように囁くような声で言って)
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