匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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――あ、ありがとうございます。でも寒くはありませんか……?
(自分の肩辺りに視線を向けて、掛けられたそれがコートだと分かると落ちないようにそっと両手でコートの襟を掴んで。憔悴していた顔に嬉しそうな微笑が浮かび彼を見上げれば、しかし心配そうに小首を傾げて気遣わしげな言葉を。そうして閑散とした夜道を歩きながら耳に響くのは、さわさわと揺れる葉音や空気を攪拌するような風音。闇溜まりが意志を持って蠢くかのような様相を眺めていると、ふいに彼に手を取られハッとして振り向いて。ぱちぱちと瞬きをして現実に戻って来たような顔で彼を見つめる。後ろ髪を惹かれる思いで一瞬視線が宙に浮くも、再び顔を向けると今の自分の行動を説明することが難しくて表情に浮かぶのは曖昧な笑み。何だか魔力染みた夜の雰囲気を感じながらも口を開き「……ということは、夜道に慣れていらっしゃるのですね。バイトのない日はよくお散歩を……? ――……本当にお優しい方」彼と会話をしていると気が紛れて、心地良さそうに目元を緩めて)
( / こちらこそありがとうございます!少しずつ紅葉さんの吸血鬼としての特徴を目にしていけるのがとても楽しみです……!今後とも宜しくお願い致します…!/蹴可)
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