匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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(相手の言葉から、やはり危険を排除しに行くのだろうと思えば自分の無力さに歯痒さも感じながら目尻を下げ。しかし今は時間がないのかもしれないと察すれば、廃屋を出て行く相手の背中を心配そうに見つめながらも引き止めることはせず見送って。
彼と居た場所から見て右手、物置部屋らしき狭い個室を見つければその中に隠れそっと扉の隙間から廃屋を見て。扉と反対側、背後の壁は崩れかかり柱が剥き出しになっていてやや心許ないが、万が一誰かやって来て正面から開けられても後ろから逃げようという算段もあり。廃屋から彼が今いる場所は距離的にも離れているだろうか。静か過ぎる夜には自分の呼吸の音しか聞こえて来ない。ようやくこの空間には風の音も虫の声もしないのだと気付き、時間が止まってしまったような感覚がして。再びスマホを手に取り確認するも圏外であることに変わりはなく、奇妙で異質な空気を感じながらじっと彼が無事に戻って来ることを願っており)
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